財団法人 長尾自然環境財団
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総合研究・活動事業
  • 総合研究・活動事業とは
総合研究・活動事業とは
 NEFでは、平成18年度より「総合研究・活動事業」を展開しています。これは、研究者による調査研究とNGOや市民グループなどによる保全活動を組み合わせた事業で、自然環境保全を推進するための新しい取り組みです。

 平成18年度から5年計画で、タイ、ラオス、ベトナムおよびカンボジアの4カ国において、メコン-チャオプラヤ河流域における二次的自然環境の保全とワイズユースを目指した、独自の研究活動と保全活動を実施しています。

 メコン-チャオプラヤ河流域では、河がもたらす豊かな自然に支えられた暮らしが古くから営まれてきました。田を拓き、魚をとり、飲み水を得て、また、水を介した貿易を行いながら、世代を越えた河との付き合いが行われてきたのです。
 一方生物たちも、水田や用水路、ため池といった、人がつくった小さな環境を生息地として利用し、長い年月を過ごしてきました。人為的ながらも多様な環境が、様々な生物に生息の場を与え、その生活史を支えてきたのです。
 メコン-チャオプラヤ河の生物多様性は、人々の生業や文化と自然環境が相互に作用し、共に支えあってつくられてきたと言えるでしょう。

 ところが昨今の急激な経済開発が進むにつれて、メコン-チャオプラヤ河流域では自然環境に大きな変化が起きつつあります。経済の活発化は、流域の人々がより良い生活をするために重要です。しかし、その一方で、経済開発を追い求めるほど自然環境には確実に負荷がかかり、生物たちに大きな影響が出るであろうことは、地球上の他の場所の経験からも明らかです。
 開発と自然保護をどのように両立させるか ― 大変に難しい課題ですが、第一次産業に従事し、自然資源に頼った生活を続ける人々が数多く暮らすこの地域において、自然に配慮した開発への取り組みは避けて通れない道です。手遅れになる前に手を打つ必要があるのです。
 しかし、自然環境についての私たちの知識はまだまだ十分ではありません。どのような場所にどのような生物が生息しているのかといった基本的な科学情報が不足しています。自然環境を保全しながら開発を進めるためには、まず自然環境や生物についてより正確な理解をすることが重要なのです。

 NEFでは、メコン-チャオプラヤ河流域の自然環境保全に貢献を目指し、インドシナ半島の4カ国(タイ、ラオス、ベトナムおよびカンボジア)において総合研究・活動事業を開始しました。
 この事業は研究活動と保全活動に大きく分かれています。研究活動では、現地の研究機関と協力して、自然環境保全を実施するのに必要な科学的知識の集積に取り組みます。また、保全活動では、市民・学生グループなどと協力し、流域の自然環境保全活動を実施します。
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