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マレーシアにおける海生無脊椎動物の生物多様性(本調査)(概要)

概要

本プロジェクトでは、マレーシアの異なる2つの海域を調査地域に設定し、南シナ海のガヤ島(サバ州)周辺海域およびインド洋側のアンダマン海とマラッカ海峡の間に位置するランカウイ島(クダ州)周辺海域の2つの海域で底生無脊椎動物のインベントリー調査を実施する。棘皮動物と軟体動物を主たる対象とし、形態および分子を用いた統合的な系統分類学的研究を実施し、それぞれの対象海域における生物多様性を解明する。DNAデータの取得により、種同定のためのバーコード情報および将来の環境DNA研究のためのリファレンス情報を提供することが可能となる。また、本プロジェクトによって得られた標本を用いた研究を発展させ、一部の優占的に出現する分類群で系統地理学的な研究も進め、西太平洋とインド洋の中間に位置し、コーラルトライアングルの一端を含むマレーシア海域の生物地理学的特質を明らかにしていく。さらに種間作用として、棘皮動物に寄生する軟体動物についても研究を行い、寄生が生物多様性に与える影響についても考察を加える。

日本側とマレーシア側の双方から、ベテラン・中堅・若手研究者と大学院生が加わり、共同研究を推進する。これにより生物多様性研究に欠かせない系統分類学者の育成を図り、次世代へとバトンをつなぐことにより、将来に向けて、日本・マレーシア両国における生物多様性研究の基盤を発展させることを目指す。

 

 

実施体制(2025年5月現在の予定)

主研究者と組織

藤田敏彦(国立科学博物館 動物研究部長)

共同研究者

日本 齋藤寛研究主幹(国立科学博物館)
蛭田眞平准教授(昭和医科大学)
岡西政典教授(広島修道大学)
高野剛史研究員(目黒寄生虫館)
小林格特命助教(神戸大学)
マレーシア Aileen Tan Shau Hwai教授(マレーシア科学大学海洋沿岸研究センター)
Gillian Tan(海洋生態研究センター)
Julian Ransangan教授(マレーシア国立大学サバ校)

 

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