ラオス、ベトナム、カンボジアを含むインドシナの植物相は、種の豊富さと固有性が高いことから、インド-ビルマホットスポットとして知られており、東南アジアの生物多様性と生態系保全にとって重要な場所となっている。しかし、これらの国々における植物相の研究は不十分で、東南アジア諸国の中でも植物標本の蓄積が非常に少ない。中でも石灰岩地域は、この地域固有の植物種の割合が高い独特の生態系を持つことが知られているが、石灰岩地域の生物多様性は石灰採掘のために急速に減少しており、多くの種が絶滅の危機に瀕している。したがって、インドシナの石灰岩地域における植物の多様性を評価すること は、生物多様性や生態系保全のための喫緊の課題となっている。
本事業の目的は、ラオスとベトナムの石灰岩地域における植物種の多様性を解明する ことである。現地調査によりる植物分布情報を収集し、植物標本を作製・保管・管理をおこなってデータベースを整備し、植物分類学の若手研究者を育成し、さらに啓発活動 を実施する。
田金秀一郎准教授(鹿児島大学総合研究博物館)
日本 | 田中伸幸研究主幹(国立科学博物館) +若手研究者1名 |
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ラオス | Dr. P. Souladeth (ラオス国立大学 林学部) +研究者3名と博士課程の学生1名 |
ベトナム | Dr. V. S. Dang(ベトナム科学技術アカデミー 熱帯生物学研究所) +研究者1名と博士課程の学生2名 |
準備中
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